県内の経営動向調査

2月の実績調査結果(製造業)
 製造業全体をみると、生産が前年同月を上回ったとするところは15.8%と前月調査の14.2%を1.6ポイント上回った。減少企業比率も50.8%と前月調査の53.2%を2.4ポイント下回ったことから、指標は上向いた。

収益も増加11.1%(前月調査9.1%)、減少54.9%(同59.6%)と指標は上向いた。

製造業全体の生産のDI値は−35.0であるが、これよりマイナス幅が小さいものは電気機械(−13.0)、木材・木製品(−21.7)、印刷(−26.7)と食料品(−30.5)の4業種である。ただし、木材・木製品の中で、木材チップは21.4とプラスで建具が−21.7とマイナス幅が小さいが、一般製材は−53.3とマイナス幅が大きく、この業種間での格差は大きい。同様に食料品でも水産食料品(27.3)、畜産食料品(−18.2)、パン・生菓子(−20.6)はこの業種の平均を上回っており、反対に麺類(−58.8)、酒造(−53.8)、豆腐・油揚(−43.5)とここでも業種間の格差がある。

逆にマイナス幅が大きいものは繊維(−50.0)、窯業・土石(−50.0)、鋳物(−54.5)、一般機械(−55.6)とその他機械(−54.1)であるが、繊維にあってはメリヤス製品(−62.5)と縫製(−37.5)で大きな隔たりがある。その他機械では輸送用機械(−80.0)が際だってマイナス幅が大きい。

また、製造業全体の収益のDI値は−43.8であるが、これよりマイナス幅が小さいものは食料品(−32.5)、印刷(−42.9)、電気機械(−34.8)である。ただし、食料品の中で畜産食料品は9.1とプラスで、パン・生菓子(−20.6)等ではマイナス幅が小さく、水産食料品(−54.5)、酒造(−53.8)ではマイナス幅が大きく、ここでも格差は著しい。

反対にマイナス幅が大きいものは繊維(−56.3)、木材・木製品(−47.4)、窯業・土石(−51.6)、鋳物(−54.5)、一般機械(−66.7)、その他機械(−56.8)である。ここでもそれを構成する業種間での大小の格差があるが、目立つものは木材・木製品における一般製材(−60.0)、建具(−31.6)である。なお、木材チップの売上のDI値は21.4と大きなプラスであるが、収益のDI値は−57.1と大きなマイナスであり、売上に収益が伴わない状況が窺われる。

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