県内の経営動向調査

3月の実績調査結果(製造業)
 製造業全体をみると、生産が前年同月を上回ったとするところは14.5%と前月調査の15.8%を1.3ポイント下回った。一方、減少企業比率は40.7%と前月調査の50.8%を10.1ポイント下回ったことから、指標は上向いた。
収益も増加9.9%(前月調査11.1%)、減少45.4%(同54.9%)と指標はここでも上向いた。
製造業全体の生産のDI値は−25.3であるが、これよりマイナス幅が小さいものは食料品(−17.9)、木材・木製品(−14.0)、印刷製本(−18.8)、鋳物(−14.3)の4業種である。ただし、これらを構成する業種では指標がプラスのもの(パン・生菓子)、マイナス幅が小さいもの(麺類・建具)、マイナス幅が大きいもの(酒造・木材チップ)があり、業種間の格差が大きい。
逆にマイナス幅が大きいものは繊維(−50.0)、窯業・土石(−39.3)、一般機械(−60.0)電気機械(−35.7)とその他機械(−34.4)である。
また、製造業全体の収益のDI値は−35.0であるが、これよりマイナス幅が小さいものは食料品(−21.0)木材・木製品(−25.5)、印刷・製本(−33.3)、鋳物(−28.6)の4業種である。ただし、ここでもこれらを構成する業種間での格差は著しい。
反対にマイナス幅が大きいものは繊維(−61.5)、窯業・土石(−50.0)、一般機械(−80.0)、電気機械(−64.3)その他機械(−53.1)である。ここでもそれを構成する業種間での大小の格差があるが、目立つものはその他機械における金属製品、輸送用機械、精密機械である。
なお、製造業に限ったことではないが、特に鋳物、電気機械等の下請性が高い業種において、売上と収益のDI値間での大きな乖離があることが窺いしれる。

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