表4は、未組織企業の賃上げ状況を従業員規模別、賃上げ額別にみたものである。従業員規模別の分布は、「1〜9人」が全体の5.9%、「10〜19人」が7.2%、「20〜29人」が12.7%、「30〜49人」が27.4%、「50〜99人」が27.8%、「100人以上」が19.0%となっており、50人未満の企業が全体の53.2%を占めている。従業員規模別の賃上げ額についてみると、「20〜29人」が3,477円と最も高く、以下「30〜49人」3,457円、「10〜19人」2,864円となっている。また、「1〜9人」と「100人以上」を比較すると、「1〜9人」が「100人以上」を247円上回っており前年とは逆の結果になっている(前年は「100人以上」が「1〜9人」を706円上回った)。賃上げ前基準内賃金では、最も高い「10〜19人」の207,570円と最も低い「100人以上」の194,701円との差は、12,869円(前年調査29,044円)となり、格差は縮小した。また、「100人以上」では賃上げ前基準内賃金、賃上げ額、賃上げ率、いずれもが他の規模のものを下回っている。
次に、賃上げ額別の分布状況をみると、「2,500〜5,000円」が全体の34.2%と最も多く、以下「賃上げなし(マイナスを含む)」33.8%、「2,500円未満」16.0%となっている。また、「賃上げなし(マイナスを含む)」は前年調査の11.1%から33.8%となり大幅に増加した。
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