
持ち直しを期待させる動きが鈍る
1月の実績調査結果(全業種)
業界全体をみると、1月実績は、昨年10月からの持ち直しを期待させる動きが鈍るなど、依然として深刻な状況が続いている。
生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,037企業(有効回収率62.8%)中、12.0%と前月調査の13.8%を1.8ポイント下回った。また、減少企業比率も51.4%と前月調査の50.8%を0.6ポイント上回ったことから、指標は再び下向いた。
また、収益も、増加企業比率が 8.0%と前月調査の
9.7%を1.7ポイント下回り、減少企業比率も55.7%と前月調査の55.0%を0.7ポイント上回ったことから、指標はここでも再び下向いた。
資金繰り好転4.4%(前月調査4.6%)、悪化40.1%(同40.1%)となっている。
2〜4月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは
8.0%と当月実績を4.0ポイント下回っている。一方、減少予測企業比率は50.0%と当月実績を1.4ポイント下回っている。このことから、予測通りならば指標は下向くことになる。
一方、収益予測では増加
6.1%(当月実績比1.9ポイント低下)、減少52.3%(同3.4ポイント低下)と指標は再び上向くことになる。
資金繰り予測は好転4.2%(当月実績比0.2ポイント低下)、悪化43.2%(同3.1ポイント上昇)となっている。
このように、先行き見通しについても、引き続き厳しい状況で推移することが予測される。

- DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
- 1月までは実績値2〜4月は予測値である。
- 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
- 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。
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