初任給・新卒者採用調査(2/3)
特 集●平成13年度新卒者の採用予定および初任給調査結果


「職安からの斡旋」の割合高まる

 図4は、新卒者の採用方法についてみたものである。「学校からの紹介」が87.1%(前年度84.5%)と最も多く、以下「職業安定所からの斡旋」28.4%、(同21.6%)「就職ガイダンス」19.1%、(同21.9%)となっている。昨年に比べ、「職業安定所からの斡旋」の割合が  高まったのが特徴的であり、ここにも新卒者の雇用環境悪化の影響が窺われる。

図4

初任給 全学歴で増加

 表2は、初任給見込額(平成13年4月)を学歴別にみたものである。大卒188,171円、短大・高専・専門学校卒152,032円、高卒142,024円となっている。これを前年比でみると、大卒+3,946円(前年比+2.1%)、短大・高専・専門学校卒+2,191円(同+1.5%)、高卒+1,274円(同+0.9%)と全ての学歴で増加となっている。「採用予定なし」が多くなる一方で、採用する企業は、初任給を高く設定することにより優秀な人材を集めようとする姿勢が窺われる。
表2
 表3は、業種別の初任給見込額をみたものである。各業種の学歴別平均をみると、鉱業・建設業では大卒173,522円、短大・高専・専門学校卒163,078円、高卒151,147円。製造業では大卒181,992円、短大・高専・専門学校卒163,286円、高卒140,631円。卸売・小売業では大卒180,102円、短大・高専・専門学校卒146,313円、高卒144,537円。運輸・サービス業では大卒196,681円、短大・高専・専門学校卒138,454円、高卒139,509円となっている。
表3
 表4は、従業員規模別に初任給見込額(平成13年4月)及び実績(平成12年4月)をみたものである。「300人以上」の初任給見込額は全学歴を通じ高い。他の規模においては「30人未満」の企業が全学歴で比較的高い金額となっている。

表4

盛岡地域 全学歴で増加

 表5は、広域生活圏別初任給見込額(平成13年4月)である。盛岡では、全学歴において平均を上回っている。岩手中部と胆江では「高卒」、両磐では「短大卒等」が平均を上回っており、地域間の雇用環境の違いが窺われる。             なお、気仙、釜石・遠野、宮古、久慈、二戸地区は「大卒」、「短大卒等」の採用実績、採用予定数が少数のため、平均値は算出していない。

表5




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