ボーナス調査(2/3)
特 集●冬季賞与支給予定額調査結果

大きい企業間格差

 図1は、支給額の分布状況を10万円単位でみたものである。これによると、「20〜29万円」が22.9%と最も多く、次いで「30〜39万円」が21.6%、以下、「支給しない」が15.2%、「40〜49万円」が14.6%、「10〜19万円」が12.4%、「50万円以上」が11.4%、「10万円未満」が1.9%となっている。
 支給額は例年どおり各段階に広く分布し、依然企業間の格差がみられる。

図1

約4割が「12月中旬」に支給

 表2は、支給時期についてみたものである。全体では、「12月中旬」に支給する企業が37.5%と最も多く、次いで「12月下旬」が30.0%、「12月上旬」が28.1%となっている。以下、「11月以前」が1.5%、「1月以降」0.7%となっている。
これを業種別にみると、鉱業、建設業は、8割超の企業が「12月中旬〜下旬」としており、運輸業も「12月中旬〜下旬」が約7割を占める。これに対し、製造業、卸売業は約8割の企業が「12月上旬〜中旬」としている。小売業は概ね平均的であり、「12月中旬」44.3%は全業種中最も多い。サービス業は「12月上旬」に支給とする企業が40.4%と多いが、「1月以降」とする企業が4.3%あり、これは全業種中最も多い。

表2

支給財源「内部積立」が5割超

 表3は、ボーナスの支給財源を[業種別]と[従業員規模別]にみたものである。
全体では「内部積立」48.3%、「借入」30.1%、「本社支給」14.2%、「その他」7.5%となっている。
 これを業種別にみると、鉱業は「内部積立」、「借入」がいずれも42.9%となっている。建設業は「内部積立」が43.6%と最も多く、「借入」も36.2%と平均より多い。製造業は「内部積立」が46.1%と最も多い。卸売業は「借入」が20.8%と全業種中最も少ない。小売業、サービス業は「内部積立」がそれぞれ55.6%、54.5%と全業種平均より多い。運輸業は「内部積立」が21.4%と全業種中最も少なく、逆に「借入」の割合が78.6%と全業種中最も多い。          
また、「内部積立」を100%支給財源とする企業比率をみると、小売業が48.6%と最も多く、以下サービス業46.8%、製造業40.0%となっており、逆に最も少ないのは運輸業の14.3%である。同様に「借入」を100%支給財源とする企業比率は運輸業が71.4%と最も多く、逆に最も少ないのはサービス業の10.6%である。
 次に、支給財源を従業員規模別でみると、「1〜5人」では「内部積立」53.3%、「借入」12.3%、「6〜10人」では「内部積立」60.7%、「借入」14.7%、「11人〜20人」では「内部積立」54.5%、「借入」30.0%、「21〜30人」では「内部積立」58.1%、「借入」18.1%と、この階層までは「内部積立」が平均より高い数値を示し、「借入」は平均より低い数値となっている。これに対し、「31〜50人」では「内部積立」43.2%、「借入」44.3%。「51〜100人」では「内部積立」46.2%、「借入」34.8%。「101人〜」では「内部積立」33.5%、「借入」38.1%と、この階層では逆に「内部積立」は平均より低い数値を示し、「借入」が平均より高い数値となっている。
また、「内部積立」を100%支給財源とする企業比率は、「21〜30人」が52.4%と最も多く、以下「1〜5人」50.0%、「6〜10人」50.0%となっている。同様に「借入」を100%支給財源とする企業比率は「31〜50人」が36.4%と最も多く、以下「101人〜」31.8%、「51〜100人」23.2%となっている。

表3
表3



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