「12月中〜下旬」に支給が6割

 表2は、支給時期をみたものである。全体では、「12月中旬」に支給する企業が34.5%で最も多く、次いで「12月下旬」31.7%となっており、6割の企業が「12月中〜下旬」に支給するとしている。
 これを業種別にみると、建設業では「12月下旬」が60.3%と全業種の中で最も多い。製造業では「12月上旬」が38.6%と最も多い。卸売業では「12月中旬」が41.2%と最も多い。小売業では「12月中旬」が58.8%と多く、運輸業では「同中旬」が71.4%と全業種の中で最も多い。サービス業では「12月下旬」が38.5%であるが「11月以前」もある。また、「支給しない」は卸売業の5.9%、建設業の4.4%、サービス業3.8%、製造業1.1%となっている。

表2 支給時期

 

支給財源「借入」の割合が減少

 表3は、ボーナスの支給財源を【業種別】と【従業員規模別】にみたものである。
 全体では「内部積立」42.1%(前年調査比▲3.2%の減少)、「借入」1.3%(同▲2.9%の減少)、「本社支給」10.7%(同▲0.5%の減少)、「その他」10.7%(同4.6%の増加)となっている。 これを業種別にみると、建設業は「内部積立」が36.4%と最も多く、「借入」の34.1%は平均的である。製造業は「本社支給」が16.8%と全業種中最も高い。卸売業は「その他」の21.1%が全業種中最も高く、「本社支給」は0.0%である。小売業は「内部積立」56.8%で全業種中最も高い。運輸業は「内部積立」が23.5%と全業種中最も低く、反対に「借入」の52.9%は全業種中最も高い。サービス業は「本社支給」の3.0%を除いては概ね平均的である。
 また、「内部積立」を100%支給財源とする企業比率を業種別にみると、小売業が48.6%と高く、以下卸売業36.8%、サービス業27.3%となっており、全体では約3割を占めている。 
 同様に「借入」については、運輸業35.3%となっており、以下、小売業24.3%、サービス業18.2%、製造業15.9%、卸売業15.8%、建設業13.6%となっている。
 次に支給財源を従業員規模別でみると、「1〜5人」では「その他」が37.5%と全業種中最も高く、「内部積立」、「本社支給」とも25.0%となっている。「6〜10人」では「内部積立」33.3%「借入」27.8%、「11〜20人」と「21〜30人」では「内部積立」が54.3%と全業種中最も高い。
「31〜50人」では、「本社支給」の4.4%の他は概ね平均的である。「51〜100人」では「借入」が40.6%と全業種中最も高い。「101人〜」の「本社支給」18.4%は比較的高い数値である。
 次に従業員規模別の「内部積立」を100%支給財源とする企業比率をみると、「21〜30人」が40.0%と最も高く、反対に「6〜10人」が11.1%と最も低く企業規模間でバラツキがある。
 「借入」についても、「51〜100人」の23.2%が最も高く、最も低い「6〜10人」の5.6%と、ここでも企業規模間でのバラツキが目立つ。

表3 支給財源 【業種別】

 

表3 支給財源 【従業員規模別】


 
支給額総平均で「気仙」がトップ

 表4-@、Aは、有額回答のあった242企業についての支給状況を広域生活圏別にみたものである。支給予定額では総平均で、「気仙」が464,320円と最も高く、次いで「両磐」が459,696円、以下「盛岡」が424,470円、「岩手中部」が388,696円、「釜石・遠野」が369,390円で続いている。これを男女別にみると、男子では「気仙」が502,703円と最も高く、次いで「久慈」が443,792円、「盛岡」が442,481円、「釜石・遠野」が431,498円、「岩手中部」が414,246円となっており、以下、「両磐」、「胆江」が30万円台で続いている。女子では「岩手中部」が335,260円と最も高く、以下、「盛岡」303,363円、「両磐」268,516円、「気仙」247,927円の順となっている。
 また、これを製造業と非製造業の別でみると、製造業では「両磐」が600,544円と最も高く、次いで「気仙」が444,715円、「岩手中部」が413,171円、以下「盛岡」が40万円台で続き、「胆江」が30万円台、「久慈」、「釜石・遠野」、「宮古」が20万円台となっている。非製造業では「盛岡」が430,680円と最も高く、次いで「岩手中部」が359,272円、以下「両磐」、「釜石・遠野」が30万円台、「久慈」、「宮古」、「二戸」の20万円台と続いている。
 次に、回答企業の前年同期の実績と比べると、「胆江」が20.3%の増加、「盛岡」が0.7%、「久慈」が0.2%とそれぞれ増加となっている。反対にそれ以外の6地域では減少しており、特に「釜石・遠野」は▲11.2%の激減となるなど、地域間の格差が著しい。 

【広域生活圏別支給状況】

表4-@ [男女別平均]

  
表4-@ [総平均]


 

| 前のページへ |

目次に戻る