県内の経営動向調査


持ち直しを期待させる動きが続く


11月の実績調査結果(全業種)
 
 業界全体
をみると、昨年初めから各指標は下降傾向にある。11月実績は、依然深刻な状況が続いているものの、前月に引き続き、持ち直しを期待させる動きがみられた。
 生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収 976企業(有効回収率59.2%)中、11.6%と前月調査の12.3%を0.7ポイント下回った。一方、減少企業比率は49.8%と前月調査の53.0%を3.2ポイント下回ったことから、指標は上向いた。
 また、収益も、増加企業比率が 8.1%と前月調査の 9.0%を0.9ポイント下回ったものの、減少企業比率は53.5%と前月調査の56.4%を2.9ポイント下回ったことから、指標はここでも上向いた。
 資金繰りは好転4.2%(前月調査4.1%)、悪化41.3%(同43.9%)となっている。
 12〜2月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは 9.2%と当月実績を2.4ポイント下回っている。減少予測企業比率も51.3%と当月実績を1.5ポイント上回っていることから、予測通りならば指標は再び下向くことになる。
  また、収益予測でも増加 6.4%(当月実績比1.7ポイント低下)、減少52.6%(同0.9ポイント低下)と指標はここでも再び下向くことになる。
 資金繰り予測は好転3.2%(当月実績比1.0ポイント低下)、悪化45.1%(同3.8ポイント上昇)となっている。
 
 このように、先行き見通しについては、引き続き厳しい状況で推移することが予測される。

全業種

  1. DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
  2. 11月までは実績値で12〜2月は予測値である。
  3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
  4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

 

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