ボーナス調査(1/3)
特 集●冬季賞与支給予定額調査結果

冬のボーナス支給予定額 323,954円
前年実績比△4.7%と、4年連続のマイナス

●支給月数1.58ヶ月

 当いわて産業振興センターが10月31日現在でまとめた県内中小企業の冬のボーナス支給予定額は、有額回答のあった176企業の加重平均(有効回答企業の支給予定額の総額÷有効回答企業の従業員総数)で323,954円(有額回答企業の前年実績比4.7%の減少)となり、4年連続でマイナスとなった(H12年△1.1%、H11年△1.2%、H10年△5.2%)。

 この調査は、当いわて産業振興センターが66業種、1,800企業を対象に、平成13年10月31日現在で実施したものである。
 回収した400企業のうち、支給額が未定のもの、記載が不完全なものを除いた有効回答企業は246であった。以下の調査結果は、特に説明がないかぎり、有効回答企業246から「ボーナスを支給しない」とした企業(70)を除いた176企業分を集計したものである。
 なお、無効回答企業154のうち130は「調査日現在、支給額が未定」とするものである。

ほぼ半数の企業が前年より減額

 図1は、前年(冬季)実績比での支給額の増減状況をみたものである。「増加」36.9%、「減少」45.5%、「変わらず」17.6%と、約半数の企業において前年よりも支給額が「減少」となっている。


 図2はこれを1[業種別]と2[広域生活圏別]にみたものである。業種別では、「減少」する企業の割合が最も多いのは「建設業」の58.0%、以下、「製造業」52.6%、「鉱業」50.0%と、3業種において、過半数の企業が「減少」となっている。また、広域生活圏別では、「減少」する企業の割合が最も多いのは「両磐」の78.6%、以下、「宮古」75.0%、「気仙」71.4%、「釜石・遠野」54.5%と、4地域において過半数の企業が「減少」となっている。



支給額 前年実績比△4.7%
4年連続の減少

 表1−1は、支給状況をみたものである。これによると、ボーナス支給予定額は全業種の平均で323,954円(前年実績比4.7%の減少)となり、4年連続でマイナスとなっている。         
 支給月数では、平均基本給204,938円(平均年齢38.6才、平均勤続年数11.5年)に対し、1.58ヶ月となっている。
 業種別の支給予定額(総平均)は、「小売業」が、363,311円と最も高く、以下、「建設業」356,328円、「サービス業」354,655円、「卸売業」305,776円、「製造業」301,876円、「運輸業」255,654円、「鉱業」251,967円の順となっている。
 また、支給予定額を前年実績比でみると、「卸売業」8.1%、「サービス業」4.1%、「小売業」2.6%、「鉱業」0.8%と4業種においてはそれぞれ前年実績を上回った。また、「製造業」△8.6%、「建設業」△6.4%、「運輸業」△2.3%と3業種においては前年実績比マイナスとなっている。


男子 前年実績比4.1%の減少
女子 前年実績比5.0%の減少

 表1−2は、男女別に回答のあった企業の支給状況である。これによると、支給予定額は男子(132企業の平均)352,809円(前年実績比4.1%の減少)、女子(130企業の平均)235,584円(同5.0%の減少)である。 
 基本給に対する支給月数は、男子が平均基本給225,202円(平均年齢39.1才、平均勤続年数12.2年)で1.57ヶ月、女子が同160,582円(同36.3才、同9.3年)で1.47ヶ月となっている。





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