特 集●夏季賞与支給予定額調査結果(1/3)
特 集●夏季賞与支給予定額調査結果

夏のボーナス支給予定額 334,951円
前年実績比0.8%と4年振りにやや増加
●支給月数1.59ヶ月

 当いわて産業振興センターが6月1日現在でまとめた県内中小企業の夏のボーナス支給予定額は、有額回答のあった229企業の加重平均(有効回答企業の支給予定額の総額÷有効回答企業の従業員総数)で、334,951円(有額回答企業の前年実績比0.8%の増加)となり、4年振りにプラスの伸び率となった(H12年△2.6%、H11年△5.6%、H10年△2.1%)。

 この調査は、当いわて産業振興センターが66業種、1,928企業を対象に、平成13年6月1日現在で実施したものである。
 回収した389企業のうち、支給額が未定のもの、記載が不完全なものを除いた有効回答企業は290であった。以下の調査結果は、特に説明がないかぎり、有効回答企業290から「ボーナスを支給しない」とした企業(61)を除いた229企業分を集計したものである。
 なお、無効回答企業99のうち86は「調査日現在、支給額が未定」とするものである。
過半数の企業が前年より増額

 図1は、前年(夏季)実績比での支給額の増減状況をみたものである。「増加」する企業は50.6%と、約半数の企業において前年よりも支給額を増加させている。
 図2はこれを[業種別]と[広域生活圏別]にみたものである。業種別では、「増加」する企業の割合が最も多いのは「小売業」の59.1%、以下、「製造業」58.3%、「サービス業」55.3%、「運輸業」50.0%と、4業種において、過半数の企業が「増加」となっている。また、広域生活圏別では、「増加」する企業の割合が最も多いのは「二戸」の66.7%、以下、「久慈」57.1%、「岩手中部」56.4%、「気仙」53.8%、「盛岡」、「両磐」、「宮古」がいずれも50.0%と、7地域において半数以上の企業が「増加」となっている。
図1

図2-1

図2-2

支給額 前年実績比0.8%増
4年振りにやや増加

 表1−1は、支給状況をみたものである。これによると、ボーナス支給予定額は全業種の平均で334,951円(前年実績比0.8%の増加)となり、4年振りにプラスの伸び率となっている。         
 支給月数では、平均基本給211,179円(平均年齢39.0才、平均勤続年数11.9年)に対し、1.59ヶ月となっている。
 業種別の支給予定額(総平均)は、「サービス業」が、388,837円と最も高く、以下、「鉱業」367,377円、「製造業」342,202円、「小売業」331,535円、「建設業」329,001円、「卸売業」280,164円、「運輸業」259,252円の順となっている。
 また、支給予定額を前年実績比でみると、「鉱業」5.7%、「運輸業」2.8%、「建設業」1.6%、「製造業」1.2%と4業種においてはそれぞれ前年実績を上回った。また、「卸売業」△4.7%、「小売業」△0.8%、「サービス業」△0.8%と3業種においては前年実績比マイナスとなっている。
表1-1

男子 前年実績比1.3%の増加
女子 前年実績比△0.7%の減少

 表1−2は、男女別に回答のあった企業の支給状況である。これによると、支給予定額は男子(170企業の平均)が357,303円(前年実績比1.3%の増加)、女子(168企業の平均)は224,855円(同△0.7%の減少)である。 
基本給に対する支給月数は、男子が平均基本給228,242円(平均年齢39.8才、平均勤続年数12.4年)で1.57ヶ月、女子が同156,493円(同39.0才、同10.6年)で1.44ヶ月となっている。
表1-2



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