(株)水沢鋳工所 ○工場内の情報基盤構築を安い費用で実現 |
情報化については、約10年前から、自社で開発した売上管理を中心としたシステムを運用していた。1999年にコンピュータ2000年問題を解決するためにシステムの再構築を実施し、対象業務も売上管理・受注出荷管理・作業工程管理に拡張した受注売上管理システムを自社開発により構築した。情報化のねらいは、業務を省力化・合理化することにより、事務工数を削減するとともに、さらに顧客サービスを向上することにある。 |
(1)システムのねらい 当システムは、受注出荷管理・売上管理・作業指示の支援および作業工程管理など中小鋳物工場の現場で必要とする機能をコンパクトにまとめた情報システムである。 再構築した情報システムは、次の各項目をねらいとして構築された。 1. コンピュータ2000年問題の解決 旧システムは、BASIC言語により自社開発したものであった。このシステムは、自社の業務に合った使い勝手の良いシステムであったが、コンピュータ2000年問題に対応していないシステムであった。そこで手直しではなく、新規システムの構築により2000年問題を解決するとともに、新しく機能を追加することにした。 2. 転記作業の減少 手作業では、受注台帳への転記から生産指示、出荷まで何度も転記作業が繰り返される。そのため転記ミスがたびたび発生していた。そこで、受注データをコンピュータ入力し、1度の入力でそれ以降の各業務でデータを再利用する仕組みを構築し、事務作業を省力化するとともに、転記ミスを取り除くことをシステム構築の目的とした。 3. 管理者の作業指示支援 作業現場監督者や管理者が、作業指示する際にはライン・材質・納期・工数などの情報が必要である。これらの情報を管理者の利用目的に合わせて加工して出力し、管理者の意思決定を支援することをねらった。 4. 情報の共有による顧客サービスの向上 LANにより工場内に情報基盤を構築することにより、工場各部門間で情報を共有し、納期即答や納期変更への柔軟な対応などを可能にし、顧客サービスを向上することを目的とした。 |
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