求人実態調査(3/3)


求人方法66.4%が職業安定所で
リストラ実施企業 11.3%

 図2は、求人する際の方法についてみたものである。全業種では、「職業安定所を通して」が66.4%、「その他」9.5%、「新聞・チラシ・広告を通して」、「無回答」8.8%、「求人誌上で」6.0%、「インターネット上での公募」2.1%となっている。
 全業種で「職業安定所を通して」が最も多く、鉱業・建設業と運輸業が同値で75.0%、製造業、卸売業では、それぞれ71.3%、69.8%、サービス業54.7%、小売業52.1%となっている。
 参考までに「その他」の理由として最も多かったのは、「知人・友人よりの紹介」でその他と回答した企業数の約4割を占めている。また、学校(高専専門学校含む)を通して求人している場合も多かった。

図2 求人する際の方法

 表4は、リストラ(本調査では、「企業側の理由による人員削減」の意味で使用)実施状況についてみたものである。「している」11.3%(前年調査13.6%)、「する予定」11.3%(同11.6%)、「していないし今後もしない」72.5%(同71.2%)、「無回答」4.8%(同3.6%)となった。
 これを項目別でみると、「している」の割合が最も高いのがサービス業の16.4%、ついで鉱業・建設業14.7%、以下、卸売業13.0%、製造業10.3%、運輸業8.0%、小売業7.4%となっている。「する予定」では、卸売業の17.4%が最も高く、ついで鉱業・建設業12.9%、製造業12.4%、サービス業10.9%、運輸業8.0%、小売業6.6%となっている。
 「していないし今後もしない」では、運輸業80.0%、小売業76.0%、製造業74.7%、鉱業・建設業70.7%、サービス業65.5%、卸売業63.0%となっている。

表4 リストラ(人員削減)実施状況



求人、雇用情勢に関するアンケート回答企業のコメントを紹介します
●最近の学生のレベル低下が激しい。特に男子学生。当社としてもボランティアで欠員補充をしているわけではないので、採用を控えざるを得ない。(製造業)●平均年齢を若くするため新規学卒者を採用したいが、仕事への取り組み姿勢が中途の採用者に比べ若干甘いような気がする。送り出す側にもその辺の配慮をお願いします。(製造業)●今まで多数の方を採用しましたが、満足のいく人はいなくがっかりでした。仕方なくきた様な感じです。(卸売業)●当社では定期採用はしていないが、する場合でも新規学卒者は採用しない。なぜなら、礼儀作法も知らず、我慢してがんばるという意識が見られないためです。(小売業)●技術職であるので、後継者育成のため採用し、勉強してもらいたいが、売上減少のため思うように採用できない。(サービス業)●基本的な礼儀、学問的なものが欠けているので、採用後こちらが苦労する。(サービス業)




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