(株)山元 内部管理事務処理時間を大幅に短縮 |
|
業界を取り巻く厳しい環境の中でも、経営状態は比較的順調に推移している。しかし、さらに激しさを増す競争に打ち勝って21世紀に生き残って行くためには、何らかの方針を打ち出していかなければならない。 その一つとして、平成12年12月にはこれからの建設業経営の必須要件と考えられるISO9000の本審査を受ける予定である。また、その一環として、品質方針「我々は顧客の満足と信頼を得る製品提供する」、品質目標「全社員が品質システムを理解し、実行し、維持することを確実にする」を掲げ、顧客にとってなくてはならない企業を目指している。
就労管理システムでは、社員の就労時間を正確に把握しなければならないが、当社では社員別かつ現場毎に就労時間を記入できるようにOCR用紙を工夫し、現場間の社員の移動にも対応できるようにしている。OCR用紙への記入は、各社員が作業時間を表す横棒と工事現場名を表すコードを記入するだけの簡単な方法を採用している。したがって、現場監督者は内容を確認するだけで、入力作業から解放され管理に専念できるようになっている。 また、日報管理システムからの出力表との整合性をチェックすることでエラーを回避している。 (2) 日報管理システム 工事の新規登録、実行予算入力、作業予定入力、安全衛生ミーティング日誌を基に修正入力、工事日報入力の順にデータ入力が行われ、出力された工事日報が経営幹部会で承認された後に各種月報が出力される。 現場の状態を総合的に把握するために必要な現場系情報システムである。 (3) 出退勤管理システム 本社・各現場事務所にある就労ターミナル(タイムレコーダー)で社員がIDカードをスキャンさせることで得られた出退勤データを、本社分は直接、現場事務所分はダイアルアップ接続で定期的に本社サーバーが収集する。これにより出勤簿が出力され本社管理部門では各現場の出勤者が把握でき、当日の予定された作業の遂行が管理される。 (4)財務管理システム LANシステムと切り離された財務会計専用コンピュータを使用している。今回のシステム再構築の対象にはなっていない。 財務データの入力をOCR伝票の読み取り方式にカスタマイズを行い作業の軽減と迅速性を確保している。以前は、相手先請求書を基に支払いを行っていたが、二重支払いなどの問題が発生していた。現在は、財務管理システムで作成された帳簿を基に支払う方式に改め、誤払いがなくなった。また、会計面からも工事台帳を作成している。 |
| 次のページへ | |