特 集●平成12年賃金実態調査結果(2/3)

特 集平成12年賃金実態調査結果


賃上げ額においても業種間格差顕著
 表3は、未組織企業の賃上げ状況を業種別にみたものである。賃上げ率を業種別にみると、製造業の木材家具装備品が1.97%と最も高く、以下、製造業小計1.62%、小売業1.53%、製造業の食料品1.31%となっており、それぞれ全平均の1.09%を上回っている。また、製造業の繊維・衣類の0.37%と、運輸業の0.13%においては平均を大幅に下回っている。
 賃上げ額をみると、製造業の精密機械器具が8,945円(前年調査1,769円)と最も高く、以下、製造業の電気機械器具が3,720円(同1,685円)製造業の木材家具装備品が3,513円、製造業小計3,403円(同2,206円)の順となっている。
製造業を除く業種で平均を下回っている中にあって、卸売業の449円(前年調査比▲2,490円の減少)、運輸業の188円(同▲1,311円の減少)は著しい減少である。
表3 未組織企業業種別賃上げ状況

今春 賃上げなしが全体の35.1%
 表4は、未組織企業の賃上げ状況を賃上げ額別、従業員規模別にみたものである。10〜19人が3,196円と最も高く、以下30〜49人が3,074円、20〜29人3,020円などとなっている。
賃上げ前基準内賃金では、最も高い1〜9人が261,538円、最も低い10〜19人が233,088円とその差は28,450円(最大格差額;前々年調査29,044円、前年調査12,869円)となり、規模格差は再び拡大した。
 次に、賃上げ額別の分布状況をみると、賃上げなし(マイナスを含む)が全体の35.1%と最も多く、以下2,500〜5,000円34.7%、2,500円未満14.6%となっている。
表4 未組織企業従業員規模別賃上げ状況



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