ボーナス調査(1/3)

特 集夏季賞与支給予定額調査結果
夏のボーナス支給予定額 328,509円
対前年比▲2.6%で、3年連続のマイナス

●支給月数1.58ヶ月
当いわて産業振興センターが5月31日現在でまとめた県内企業の夏のボーナス支給予定額は、有額回答のあった238企業の加重平均<有効回答企業の支給予定額の総額÷有効回答企業の従業員総数>で、328,509円(対象企業の前年比▲2.6%の減少)となり、3年連続のマイナスとなった(前年▲5.6%、前々年▲2.1%)。

 この調査は、当いわて産業振興センターが66業種、1,374企業を対象に、平成12年5月31日現在で実施したものである。
 回収した346企業のうち、支給額が未定のもの、記載が不完全なものを除いた有効回答企業は280であった。この調査結果は、有効回答企業280から「ボーナスを支給しないとした企業」(42)を除いた238企業分を集計したものである。
 なお、無効回答企業66のうち46は「調査日現在、支給額が未定」とするものであった。
前年比▲2.6%の減少
3年連続のマイナスとなる

 表1−1は今夏のボーナス支給予定額について有額回答のあった238企業の状況をみたものである。これによると、ボーナス支給予定額は全業種の平均で328,509円(回答企業の前年実績比▲2.6%の減少)となり、3年連続(前年▲5.6%、前々年▲2.1%)のマイナスとなった。         
 支給月数では、平均基本給208,252円(平均年齢38.6才、平均勤続年数12.3年)に対し、1.58ヶ月となっている。
表1−1【夏季賞与支給状況(業種別)】
(単位:円、%)
  企業数 平均年齢 勤続年数 平均基本給 支給予定額 支給月数 前年比
全業種 238 38.6 12.3 208,252 328,509 1.58 97.4
鉱業 3 42.0 8.6 192,683 418,094 2.17 99.9
建設業 77 39.9 11.7 229,930 352,095 1.53 96.7
製造業 80 38.4 12.6 203,298 333,224 1.64 99.1
卸売業 6 37.9 12.5 172,354 257,370 1.49 99.2
小売業 33 35.0 11.8 217,956 370,142 1.70 97.1
運輸業 12 42.5 14.7 200,534 281,052 1.40 93.9
サービス業 27 38.1 9.8 192,396 266,374 1.38 94.5

全業種において前年比マイナス

 業種別の支給予定額(総平均)は、「鉱業」が418,094円と最も高く、以下、「小売業」370,142円、「建設業」352,095円、「製造業」333,224円、「運輸業」281,052円、「サービス業」266,374円、「卸売業」257,370円の順となっている。
 また、支給予定額を回答企業の前年比でみると、「運輸業」▲6.1%、「サービス業」▲5.5%、「建設業」▲3.3%、「小売業」▲2.9%、「製造業」▲0.9%、「卸売業」▲0.8%、「鉱業」▲0.1%となり、全業種においてマイナスとなった。

男子前年比▲5.1%の減少
女子前年比0.7%の増加

 表1−2は、有額回答のあった238企業のうち、男女別に回答した企業の支給状況である。これによると、支給予定額は男子が352,875円(回答企業の前年比▲5.1%の減少)、女子は240,312円(同0.7%の増加)と、男子は落ち込みが大きくなっているのに対し、女子はほぼ前年並みとなっている。
 支給月数は、男子が平均基本給227,545円(平均年齢39.8才、平均勤続年数13.5年)で1.55ヶ月、女子が同164,104円(同38.6才、同10.6年)で1.46ヶ月となっている。
表1−2【夏季賞与支給状況(業種・男女別)】
(単位:円、%)
  企業数 平均年齢 勤続年数 平均基本給 支給予定額 支給月数 前年比
全業種 男子 175 39.8 13.5 227,545 352,875 1.55 94.9
女子 169 38.6 10.6 164,104 240,312 1.46 100.7
鉱業 男子 3 42.0 9.2 204,610 445,289 2.18 100.9
女子 3 42.6 6.8 150,014 253,350 1.69 96.4
建設業 男子 63 41.6 12.7 239,683 332,227 1.39 95.1
女子 59 36.4 8.6 164,747 199,340 1.21 95.0
製造業 男子 55 38.0 14.4 233,952 398,943 1.71 95.4
女子 54 40.3 11.8 160,883 248,650 1.55 105.8
卸売業 男子 4 43.6 13.9 198,274 296,391 1.49 99.3
女子 4 35.1 11.5 140,500 210,588 1.50 100.3
小売業 男子 24 36.6 12.6 239,267 383,276 1.60 95.3
女子 24 31.7 9.6 187,763 287,847 1.53 91.0
運輸業 男子 11 43.5 14.9 201,787 279,301 1.38 93.3
女子 9 33.6 11.6 174,478 233,289 1.34 98.2
サービス業 男子 15 39.0 8.3 188,344 261,250 1.39 94.9
女子 16 48.5 6.1 128,080 116,079 0.91 102.4

大きい企業間格差

 図1は、支給額の分布状況を10万円単位でみたものである。これによると、「20〜29万円」が25.0%と最も多く、次いで「30〜39万円」が20.0%、以下「10〜19万円」が18.2%、「支給しない」が15.0%、「40〜49万円」が10.0%、「50万円以上」が7.1%、「10万円未満」が4.6%となっている。
 支給額は例年どおり各段階に広く分布し、依然企業間の格差がみられる。



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