県内の経営動向調査


持ち直しを期待させる動きが続く


12月の実績調査結果(全業種)
 
 業界全体
をみると、12月実績は、依然深刻な状況が続いているものの、売上が前年を上回った業種が散見されるなど、持ち直しを期待させる動きが続いている。
 生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,033企業(有効回収率62.6%)中、13.8%と前月調査の11.6%を2.2ポイント上回った。一方、減少企業比率は50.8%と前月調査の49.8%を1.0ポイント上回った。このことから、指標は上向いた。
 また、収益は、増加企業比率が 9.7%と前月調査の 8.1%を1.6ポイント上回ったものの、減少企業比率は55.0%と前月調査の53.5%を1.5ポイント上回ったことから、指標は横ばいとなった。
 資金繰りは好転4.6%(前月調査4.2%)、悪化40.1%(同41.3%)となっている。
 1〜3月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは 8.7%と当月実績を5.1ポイント下回っている。減少予測企業比率も52.5%と当月実績を1.7ポイント上回っていることから、予測通りならば指標は再び下向くことになる。
  また、収益予測でも増加 6.1%(当月実績比3.6ポイント低下)、減少57.0%(同2.0ポイント増加)と指標はここでも再び下向くことになる。
 資金繰り予測は好転3.3%(当月実績比1.3ポイント低下)、悪化46.4%(同6.3ポイント上昇)となっている。
 
 このように、先行き見通しについては、引き続き厳しい状況で推移することが予測される。

全業種

  1. DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
  2. 12月までは実績値で1〜3月は予測値である。
  3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
  4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

 

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