社長と一緒懸命

工場では旗振り役、サッパ舟漕ぎ手の社長には
情報の提供役に徹する


 
松坂 孝宣(まつさか よしのぶ)

【(株)グローバル伸和製薬 取締役工場長 】
昭和16年生 玉山村出身   勤続3年
 
株式会社グローバル伸和製薬 会社概要
所在地 岩手郡松尾村寄木2-546-1
TEL 0195-78-3355
FAX 0195-78-3357
資本金 5,000万円
社 長 工藤 忠利
従業員 43人
売上高 1,026百万円(平成9年12月現在)
創  業 昭和62年10月
事業内容 健康茶、漢方薬等製造業

 松坂 孝宣様

1510.gif (229 バイト) 敷地が広大で、建物も瀟洒(しょうしゃ)ですね。
松坂:敷地は、八幡平の真っただ中の「中山自然休暇村」の中にあります。建物を瀟洒と褒めていただきましたが、松尾村は観光立村でもあるので、工場とはいえ、それにマッチした建物にしました。敷地は約5,000坪ありますが、炭の生産施設等増設したため今では手狭になってきています。
 
1510.gif (229 バイト) 御社のコンセプトなどは。
松坂:創業当初からの経営理念で、「人間の心と健康を考えた幸福運動」を標榜しています。これを実現するため、漢方薬、肥満予防食品、栄養補助食品などを製造し、中核企業の(株)グローバルに一手に販売しています。
 
1510.gif (229 バイト) 県の誘致企業ですが、ここでの立地、操業の経緯などは。
松坂:工藤社長が岩手町の出身のためこの地を選びました。社長は約20年前独立創業し、(株)グローバルを設立しました。当初の10年余りは主にスイスからの輸入品である低カロリー食品の販売で業績を拡大してきました。その後、お客様の本当のニーズに対応するためには、自ら製造するしかないとの結論に達し、昭和63年にこの工場を操業しました。岩手県の誘致企業として立地し、その際松尾村からも出資をいただきました。
 
1510.gif (229 バイト) 事業は製薬だけではないんですね。
松坂:本業は製薬ですが、現在は健康食品が8割ほどです。飽食の時代でありながら、実際の食生活では欠ける栄養素もあり、不健康な人も意外と少なくありません。この不足した栄養素を補うのが健康食品です。これまで隙間産業的なイメージがありましたが、大手のメーカーも進出し、商品イメージ・内容も随分向上しています。業界間競争はますます熾烈になるでしょう。
 
1510.gif (229 バイト) 仕事柄、研究開発は重要ですね、それと工場長としての役割は。
松坂:そのとおりです。そのため、社長の方針で研究スタッフには優秀な方々を配しています。研究陣は自由な発想をもって新製品の開発に取り組んでいます。私は工場長とはいえ、技術に関する知識はあまりありませんので、精々アイディアを提供する程度で、具体的には研究スタッフに任せ、旗振り役に徹しています。それと、当社は「大洋に出たサッパ舟」ですので、漕ぎ手の社長が迅速で正確な判断が出来るよう情報の提供役に徹しています。

1510.gif (229 バイト) 現在考案中の新製品、将来展望は。
松坂:クレンジング、洗顔パウダーなどの基礎化粧品と高齢化時代の進行に対応する中高年向けの健康食品を開発中です。いずれも、大豆から抽出したエキスを主原料にしたものです。これら新製品を実現することにより、今後ますます厳しくなる同業者間の競争に打ち勝つ、強靱で健康な経営体質をもった企業になりたいですね。

1510.gif (229 バイト) 最後ですが、ご経歴は。
松坂:定年間近まである銀行に勤めていました。社長と同郷ということで、3年前からお世話になっています。
「ものをつくる」ことは銀行とはまた違った面白み、奥深さがあり、大げさですが生き甲斐を感じています。
 

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