特集●冬季賞与支給予定額調査結果
　

　表３は、ボーナスの支給財源を業種別と従業員規模別にみたものである。
　全体では「内部積立」45.3％（前年調査58.4％）、「借入」37.2％（同27.7％）、「本社調達」11.2％（同6.1％）、「その他」6.3％（同7.8％）となっている。前年調査に比べ「内部積立」の割合が13.1％減少したのに対し「借入」の割合が9.5％増加している。
　業種別に支給財源をみると、財源を「内部積立」によるとする割合が高いのは、サービス業、小売業、卸売業でそれぞれ５割を超え、次いで鉱業、建設業の順となっている。一方財源を「借入」によるとする割合が高いのは、運輸業、鉱業で特に、運輸業は６割を超え突出している。業種により調達財源が大きく異なっていることがわかる。
　次に従業員規模別の支給財源をみると、財源を「内部積立」によるとする割合が高いのが「6〜10人」「21〜30人」「31〜50人」でそれぞれ５割を超えている。一方、財源を「借入」によるとする割合が高いのは「31〜50人」「51〜100人」でそれぞれ４割を超えている。
　

表３　支給財源

　表４は、広域生活圏別に支給予定額をみたものである。男女平均では「盛岡地域」が429,242円と最も高く、次いで「気仙地域」が423,925円、以下「釜石・遠野地域」399,280円、「岩手中部地域」374,238円、「久慈地域」350,662円、「両磐地域」339,049円が30万円台で続いている。これを男女別にみると、男子では「気仙地域」が489,316と最も高く、「盛岡地域」「釜石・遠野」「岩手中部地域」も40万円台となっており､以下、「両磐地域」「久慈地域」「二戸地域」が30万円台で続いている。女子では「盛岡地域」が327,289円と最も高く、以下「岩手中部地域」「久慈地域」「両磐地域」の順となっている。
　また、これを製造業と非製造業の別でみると、製造業では「盛岡地域」が423,663円と最も高く、次いで「釜石・遠野地域」が409,585円、以下「久慈地域」「岩手中央地域」「気仙地域」が30万円台で続き、「両磐地域」「胆江地域」「二戸地域」「宮古地域」が20万円台となっている。非製造業では「気仙地域」が677,981円と最も高く、以下「盛岡地域」「二戸地域」が40万円台、「岩手中部地域」が30万円台で続き、「釜石・遠野地域」「両磐地域、久慈地域」が20万円台、「宮古地域」が「胆江地域」が10万円台となっている。　
　次に、各地域の支給予定額を回答企業の前年同期の実績と比べると、「気仙地域」5.1％増、「二戸地域」1.5％増と２地域で前年実績を上回ったほかは、全ての地域で前年実績を下回った。なかでも「宮古地域」では22.8％減と大幅に落ち込むなど、地域間の格差が顕著となっている。