県内の経営動向調査


深刻な状況が続く県内景況


10月の実績調査結果(全業種)
 
 業界全体
をみると、昨年初めから各指標は下降傾向にある。10月実績は、依然深刻な状況が続いているものの、卸・小売業の各指標が上向くなど、持ち直しを期待させる動きがみられた。
 生産・売上生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,011企業(有効回収率61.7%)中、12.3%と前月調査の10.5%を1.8ポイント上回った。また、減少企業比率も53.0%と前月調査の60.1%を7.1ポイント下回ったことから、指標は再び上向いた。
 また、収益も、増加企業比率が 9.0%と前月調査の 7.7%を1.3ポイント上回った。また、減少企業比率も56.4%と前月調査の62.4%を6.0ポイント下回ったことから、指標はここでも再び上向いた。
 資金繰りは好転4.1%(前月調査3.5%)、悪化43.9%(同49.5%)となっている。
 10〜12月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは 9.1%と当月実績を3.2ポイント下回っている。減少予測企業比率も54.1%と当月実績を1.1ポイント上回っていることから、予測通りならば指標は再び下向くことになる。
  また、収益予測でも増加 6.2%(当月実績比2.8ポイント低下)、減少54.9%(同1.5ポイント低下)と指標はここでも再び下向くことになる。
 資金繰り予測は好転4.5%(当月実績比0.4ポイント上昇)、悪化45.6%(同1.7ポイント上昇)となっている。
 
 このように、先行き見通しについては、引き続き厳しい状況で推移することが予測される。

全業種

  1. DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
  2. 10月までは実績値で11〜1月は予測値である。
  3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
  4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

 

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顔でわかる県内13市の経営動向

 

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