深刻な状況が続く県内景況
9月の実績調査結果(全業種)
業界全体をみると、昨年初めから各指標は下降傾向にある。9月実績は、建設業の各指標が上向いたものの、総じて、依然深刻な状況が続いている。
生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,015企業(有効回収率61.5%)中、10.5%と前月調査の
8.8%を1.7ポイント上回った。一方、減少企業比率は60.1%と前月調査の57.1%を3.0ポイント上回ったことから、指標は下向いた。
また、収益も、増加企業比率が 7.7%と前月調査の
6.6%を1.1ポイント上回ったものの、一方の減少企業比率は62.4%と前月調査の58.9%を3.5ポイント上回ったことから、指標は再び下向いた。
資金繰りは好転3.5%(前月調査3.5%)、悪化49.5%(同45.3%)となっている。
10〜12月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは
6.8%と当月実績を3.7ポイント下回っている。一方、減少予測企業比率は59.9%と当月実績を0.2ポイント下回っている。このことから、予測通りならば指標は下向くことになる。
また、収益予測でも増加
4.6%(当月実績比3.1ポイント低下)、減少62.9%(同0.5ポイント上昇)と指標は下向くことになる。
資金繰り予測は好転3.4%(当月実績比0.1ポイント低下)、悪化54.3%(同4.8ポイント上昇)となっている。
このように、先行き見通しについても、厳しい状況で推移することが予測される。
- DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
- 9月までは実績値で10〜12月は予測値である。
- 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
- 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。
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