県内の経営動向調査


天候不順も追い打ち
深刻な状況が続く県内景況


 

8月の実績調査結果(全業種)
 
 業界全体
をみると、昨年初めから各指標は下降傾向にある。8月実績は、天候不順の影響もあり、生産・売上が当調査開始以来の最低値を更新するなど、依然深刻な状況が続いている。
 生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,032企業(有効回収率62.5%)中、 8.8%と前月調査の10.6%を1.8ポイント下回った。また、減少企業比率も57.1%と前月調査の56.9%を0.2ポイント上回ったことから、指標は再び下向いた。
 一方、収益は、増加企業比率が 6.6%と前月調査の 6.1%を0.5ポイント上回った。また、減少企業比率も58.9%と前月調査の60.5%を1.6ポイント下回ったことから、指標は再び上向いた。
 資金繰りは好転3.5%(前月調査3.4%)、悪化45.3%(同49.5%)となっている。
 
 9〜11月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは 8.2%と当月実績を0.6ポイント下回っている。一方、減少予測企業比率は54.4%と当月実績を2.7ポイント下回っている。このことから、予測通りならば指標は再び上向くことになる。
  また、収益予測でも増加 5.3%(当月実績比1.3ポイント低下)、減少55.9%(同3.0ポイント低下)と指標は上向くことになる。
 資金繰り予測は好転3.1%(当月実績比0.4ポイント低下)、悪化47.9%(同2.6ポイント上昇)となっている。
 
 このように、先行き見通しについては、厳しい状況の中にも、やや持ち直しが予測される。

全業種

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  1. DIとは、増加(好転)企業割合から減少(悪化)企業割合を減らした数値である。(増減は前年同月比)
  2. 8月までは実績値で9〜11月は予測値である。
  3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降3ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
  4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

 

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