社長と一緒懸命

 「夢」の実現に向け、技術力の向上に努める 


 
宮 舘  晃 (みやだて あきら)

【(株)トータルシステム サービスエンジニア部長 】
昭和40年生  金ヶ崎町出身    勤続13年
 
(株)トータルシステム 会社概要
所在地 水沢市真城字馬籠舘167-1
TEL 0197(25)7461
FAX 0197(25)3981  
E-mail:totem@rnac.ne.jp
資本金 2,300万円
社 長 小野 雅夫
従業員 31人
売上高 380百万円(平成8年9月期)
創  業 平成 3年 4月(創業昭和53年)
事業内容 通信機械器具製造業

 
宮舘晃様

 
1510.gif (229 バイト) 貴社の創業、設立の経緯は。
宮舘: 現社長が20年余り前、地元の大手メーカーの下請企業として交換機などの組立をする会社として発足したのが始まりです。その後、色々な事情があり、別に株式会社を設立し、仕事を継続しました。現在では、当初からの仕事のほか半導体設備装置の部品、バーコードプリンターの基板なども取り扱っていますし、ユニットでの受注が増加しています。
 
1510.gif (229 バイト) 宮舘さん自身のご経歴は。
宮舘: 地元の工業高校の電気科を出て、設計をしたかったので東京のある機械メーカーに勤め、メカトロの入り口のような仕事をしていました。しかし、本格的な設計の仕事はできず、少しはホームシックになったところもありましたし、農家の長男でしたので、13年前に帰郷しました。帰ってからすぐに次の仕事を探していましたが、ある時この会社の前身である有限会社新星電子の社長、つまり現社長に面談したところ仕事の内容が交換機等の設計や組立ということでしたので、入社しました。仕事の内容は勿論ですが、社長の人柄や会社にかける夢のようなものにひかれて入社したのも事実です。今でも社長と一緒に10年前の夢を追いかけています。
 
1510.gif (229 バイト) 今お話の「夢」とは何ですか。それと抱負などは。
宮舘: 夢は全国に流通する自社製品の開発です。この第一歩として3年ほど前に「SUN(さん)太君」を製作しました。これは、ソーラーシステムを利用した自動販売機ですが、全国展開し受け入れられるためには改善点がまだまだあります。自社として完成品を生産することはあらゆる分野での技術の集積を要求されますので、夢と現実を結びつけるため技術力の向上が求められます。幸い、ここには水沢人材開発センターという高度な専門技術を勉強できる機関がありますので、計画的に私をはじめ従業員を派遣し専門技術を習得させています。それと、今後はさらに製作現場でのOJTを通じて従業員の専門技術を高めていきたいです。そして、早く現在の下請体質から脱皮し、従業員の方々に喜んで働いてもらえる会社にしたいですね。
 
1510.gif (229 バイト) 社長と宮舘さんの会社での役割は。
宮舘: 社長は本来の社長業のほか、新規受注の開拓など営業が主です。それと、うまく言えませんが「何か新しいアイディア」を思いつくことです。私はサービスエンジニア部長ですが、実質的には工場長として生産を一手に任せられているほか「SUN(さん)太君」の改良と販売先の開拓などが主です。さらには、社長のアイディアと製作現場との橋渡し役が重要です。また、私のほか、当社にとって枢要な技術開発部門を白石技術部長が担当し、夢の実現に向け頑張っています。
 
1510.gif (229 バイト) ご多忙でしょうが、趣味などは。
宮舘: 当時まだマイナーなスポーツでしたが、中学時代からサッカーをしています。最近はフィールドに出るよりは、観戦する方が多いんですが・・・。こういう団体競技を観ていると、リーダーの役割の重要性があらためてわかり、人生というか企業というか、その縮図をみているような気がします。

 

今月号目次へ