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地域とのコミュニケーションを図り多角経営を実践


 

中田 勇司
[株式会社フクタ 専務取締役]
昭和36年生 二戸市出身   勤続10年
 
(株)フクタ  会社概要
所在地 二戸市福田字館69
TEL 0195-26-2034  FAX 0195-26-2135
資本金 1,950万円
社 長 中田 専市
従業員 35人
売上高 7億8千万円(平成9年3月期)
設 立 昭和47年4月
事業内容 採石販売業

 
1510.gif (229 バイト) 当地域、貴社の景況は。
中田: 当地域も、景況はあらゆる業種にわたって厳しいようです。当社も、新幹線の延長工事は隧道を掘るのが主なため、それに関しての砕石の需要は現在のところありません。しかし、年末からは橋梁工事などが本格的になりますので、それに期待しています。
 
1510.gif (229 バイト) 採石のほか、専務が担当されている 墓石の加工、販売もあるんですね。
中田:はい、10年ほど前から本腰をいれはじめ、売上も順調に伸びています。公共工事関連である採石部門の需要は頭打ちに近いですが、墓石部門は企業努力でまだまだ売上を伸ばせると思います。そのため、この4月から市内の福田(ふくた)地内に墓石の展示場を開設することにしています。福田は当社の発祥の地です。ゆくゆくはここに本社社屋も建設し、フクタグループの拠点にできればと考えています。
 
1510.gif (229 バイト) 展望、中長期的な展望は。
中田: 極めて具体的ですが、一つは私が担当している墓石部門の営業面を強化し年商を二桁ずつ伸ばしていきたいです。二つめは、平成8年9月に福岡病院前に開店した介護用品の店を早く軌道に乗せ、収益をあげていくことです。介護用品の販売は、特に二戸市は顕著ですが、高齢化社会が進む中、将来有望な業界と判断したこと、それと当社の社是である「地域社会とのコミュニケーション」を実現するためです。
 
1510.gif (229 バイト) 県北は、県央、県南に比較し、経済 格差がありますが、今後は。
中田: 再三申し上げるとおり、平成13年の新幹線開通が二戸市の都市機能整備の呼び水になればと思います。そして、二戸市を中心に、東は久慈市、西は鹿角市に及ぶ人口32万の交通拠点なってほしいと思います。そうなれば、二戸市も本当の意味で県北の拠点になるでしょう。
 
1510.gif (229 バイト) 青年会議所岩手ブロックの会長としても活躍されていますが。
中田: 1年間の任期で何ができるか不安ですが、地元の会員の協力をいただき、頑張っています。時代のキーワードは「地方分権」ですが、権限が委譲されても受け皿がしっかりしていなければ意味がありません。ということで、「エリア会議」というものを設け、各地域で地方分権された際の地方の在り方について総合的に検討してもらっています。比喩的な言い方ですが、知らず知らず岩手県全体が強いられている「心の過疎化」を払拭することに結びつけばいいなと考えています。
 
1510.gif (229 バイト) カシオペア構想の実現にも深く関わったそうですが。
中田: 当初、二戸地方振興局が主導し、平成3年に「心まで過疎化していた」5市町村がカシオペア連邦構想を打ち出しました。官民がこぞってこの地方を「元気な地域」にし、その結果ここに生まれ、ここに住んでいてよかったと思える地域にすることが目的です。私は当時青年会議所の一員として参加しましたが、農業をしている人も学生も参加できる組織にしました。また、元気を取り戻すためには、意識改革が大事ということで、人の交流と人づくりに力をいれました。それが、カシオペアアカデミーです。その他のイベントとしては、河川の水質調査、熱気球、劇団カシオペア座などがありました。 今後もイベントの開催などに、裏方として協力していきたいと思います。

 

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