アナログからデジタルまで幅広い技術で高品質な音を伝える |
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草野 代二(くさの だいじ)様
[岩手アツデン株式会社 常務取締役工場長]
昭和13年生 福島県出身 勤続3年
岩手アツデン株式会社 会社概要 |
所在地 |
石鳥谷町中寺林1−106−1 |
TEL 0198-45-3611 FAX 0198-45-2173 |
資本金 |
6,000万円 |
社 長 |
佐藤 文典 |
従業員 |
170人 |
売上高 |
7億6千万円(平成9年12月期) |
設 立 |
昭和49年3月 |
事業内容 |
オーディオ機器、無線通信機製造 |
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グループ企業5社の生産品目や特徴は。
草野:
本社は、設計開発、資材調達、営業部門、プレス金型設計加工、医療用機器と自社ブランドの特殊製品の生産です。山梨アツデンは、当初本社の分工場でしたが、現在は従業員数が40人ほどでダイナミックイヤホンとその応用製品として振動型呼出器などの携帯電話用周辺機器を生産しています。北米には自社ブランドを販売するためAZDEN
Corp.があります。また、省エネ機器設計施工と貸しスタジオの(株)キューケイユーもあります。当社は、設計段階から参画してのOEMと、製品の生産を担当し原則一貫生産が特徴です。
製品は輸出向けもあるんですね。
草野: OEMによる生産が主体で、そのうちの相当割合が輸出向けです。しかし、最近続いている円安、ドル高の影響はかならずしもいい方向とは言えず、むしろ海外展開の影響が大きい状況にあります。それに対応して内製化率を引き上げています。
音響機器業界の動向と見通しは。
草野:
当社は、本社が開発段階から参画した設計に基づくOEMが半分以上です。現在は受注が低迷していますが、中長期的にみてもプロ・オーディオ(ProAudio)と呼ばれるパワーアンプ等には根強い需要があります。要は、メーカー側がいかに消費者の嗜好などを先取りし、それ応えていくかにかかっているのではないでしょうか。
グループ企業での生産部門の中心ということで、責任も大きいですね。
草野:
そうですね、今や岩手アツデンは当グループの生産拠点ですので、確かに責任も苦労も大きいです。しかし、私も本社で音響機器の生産とそのための機械設備の開発を長くやってきました。新しい商品が店頭に並んでいるのを見るとほっとします。
アツデンと岩手アツデンの将来展望なり抱負などは。
草野:
製造業ですので、間断なく技術開発し技術力を向上させ、最善の状態で生産できる体制を確立することが企業の底力になります。本社はこれまで以上に自社ブランドの拡販を図り、提案型OEMを志向していくことになります。当社は部品のプレス工程を含め内製化と一貫生産を進めたいと考えています。そのためにも、従業員教育に力を入れていきます。以前からのOJTを主体とした研修を続けるほか、3か月前から始めた若い従業員25人ほどを対象にした組立などの専門技術に関する知識を深めるための勉強会を継続します。また、多品種少量生産への対応も重要課題です。
従業員の資質の点から、岩手県人の印象は。
草野:
県民性でしょうか、素朴で素直で、仕事を安心して任せることができますので、資質の点では問題がないと思います。敢えていえば、一歩先んじる積極性がともなえば申し分ないと思うのですが・・・。
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