犬飼 隼一(いぬかい じゅんいち)様
[株式会社ワイ・デー・ケー精密 専務取締役]
昭和22年生 神奈川県横浜市出身 勤続1年
(株)ワイ・デー・ケー精密 会社概要 |
所在地 |
遠野市松崎町白岩20-40 |
TEL 0198(62)5850 |
FAX 0198(62)0217 |
E-Mail:inukai@echna.or.jp
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資本金 |
2,400万円 |
社 長 |
高橋 正博 |
従業員 |
70人 |
売上高 |
12億1千万円(平成9年7月期) |
設 立 |
昭和49年3月 |
事業内容 |
産業用精密部品切削及び半導体製造装置組立 |
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東京都稲城市の(株)ワイ・デー・ケーと貴社との関連は。
犬飼:
当社の親企業です。業務内容はパソコンの販売と通信機器、情報端末機器、半導体製造装置等の製造を設計から検査まで一貫して行っております。特にワイ・デー・ケーグループの頭脳の中枢ともいうべき技術本部には、
100人ほどの開発要員がおります。創業当初は当社の売上げの相当部分はワイ・デー・ケーからのものでしたが、現在では7〜8%となっています。又、私自身はワイ・デー・ケーから出向しております。
そのほか、貴社に隣接し(株)ワイ・デー・ケー・イワテもありますね。
犬飼: はい、当社より早い昭和47年5月に設立し、従業員250人ほどで通信機器関連の組立をしています。岩手県の方々は真面目で粘り強く、業績は両者共順調です。当社もワイ・デー・ケー・イワテもここに立地し、本当によかったと思っています。
二つの会社の従業員数は300人余り、地元への貢献度が高いですね。
犬飼:
そうですね。半導体と情報産業関連ということで、二つとも現在は追い風が吹いていますので、従業員はまだまだ増やす計画です。とはいえ、短期的には受注量の減少もあり得ますので「人材派遣」という形での対応も考えています。
景況は極めて厳しいですが、業界の動向は。
犬飼:
この業界は、短期的には波はありますが、長期的にみれば成長産業といえるでしょう。業界の現在の市場規模は15兆円ですが、西暦2000年には2倍の30兆円になるとも一部では言われています。
中長期的な経営戦略や抱負などは。
犬飼:
当社はただ今申し上げたとおり恵まれた経営環境にあり、マシニング・センターによる精密、微細な加工技術では、東北でも有数の企業との評価を受けています。社長とも話していることですが、今後はこの技術を最有効に活用し、さらには、できれば設計部門を備えた「開発型企業」を志向していきたいと思います。それと、グループをあげてISO9000の取得を目指し、動き出しましたので、これをなるべく早い時期に取得したいと考えています。
しかし、ここ数年で急成長したためその歪みが管理面で目立っていますので、さしあたってはこれらの点を改善していくことが私に課せられた使命です。
何時の時代も「企業は人なり」ですが、従業員の教育は。
犬飼:
従業員教育、訓練が大事なことはわかっていますが、現状は忙しさにまぎれおろそかになっています。OJTの手法で、日常の仕事を通しての訓練等をしていますが、もっと体系的、計画的に進めていきたいと考えています。
お忙しいでしょうが、ご趣味などは。
犬飼: 私ももう50才ですし、単身赴任ですので、健康に気をつけなければと冬はスキー、それ以外の季節にはテニスを楽しんでいます。特に、テニスを通じ、同好の志ということで地元の新しい友人ができ、嬉しいことです。
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