
菅田 正義 (すがた まさよし)様
[有限会社すがた 専務取締役]
昭和33年生 宮古市出身 勤続18年
有限会社すがた 会社概要 |
所在地 |
宮古市黒田町3−15 |
TEL 0191(82)4009 |
FAX 0191(82)4144 |
資本金 |
1,800万円 |
社 長 |
菅田 正一 |
従業員 |
11人 |
売上高 |
72百万円(平成9年3月期) |
創 業 |
明治45年 |
事業内容 |
いか煎餅製造 |
|
 |
いか煎餅の元祖ということですが、 経緯やいわれなどは。
菅田:
私の祖父、つまり現社長の父は宮古市内のお菓子屋さんで修行した後、明治45年に独立しました。その時、宮古らしい製品を作りたいということから考え出したものです。当初はいかの臭気が強いなどのため、お客様になかなか受け入れてもらえなかったと聞いています。その後も細々と工夫を凝らしながら作り続けていました。本格的に作るようになったのは、「宮古名物」として認められるようになった父の代からです。
現在、当社は「いか煎餅の元祖」を自認し、いか煎餅以外の製品は作っていませんが、「いか煎餅」は商標登録をしていませんので、県内の大小あわせて十数社のお菓子屋さんが兼業的に作っているようです。
会社での社長と専務の役割分担は。
菅田:
3年ほど前から工場の方は完全に任されています。しかし、父に言わせますと私はまだ職人の端っくれ程度なそうで、資金繰りなどの内部管理的な仕事は、これから徐々に勉強していきたいと考えています。
貴社の中長期の展望なり夢は。
菅田: 昭和54年に有限会社になったのですが、組織としてはまだ心許なく、生産能力も現状のままでは限界に近いです。最盛期の夏場は折角のご注文をお断りしている状態ですので、生産の自動化・機械化を実現したいと考えています。これまでの品質を維持して生産能力をあげることは難しいでしょうが、何とかやり遂げたいと思います。そして、現在の製品が100点だとすれば、120点のものを作り、「本当の企業」に脱皮することが私の夢であり、使命だと思います。
一企業としての「すがた」が、宮古 地方発展のため果たすべき役割は。
菅田:
宮古市も2年前から人口の減少傾向に歯止めがかかったようです。その中にあって、社会の一構成員として、宮古市の発展に貢献できればと思います。その一環として、去年から観光の閑散期に三陸海岸の当業界、旅館組合、JRなどと一緒に「魚彩王国」と銘打って一大キャンペーンを行っています。前回は大成功でしたので、今後も継続を計画しています。さらには、来年、本県で開催される4年に一度のイベント、「全国菓子大博覧会」にも積極的に参画し、協力したいと考えています。当社との関わりでは、こんな形で宮古市の発展に貢献出来るのではないでしょうか。
いか煎餅元祖「すがた」のPRを。
菅田: 三陸沖のいかをふんだんに使い、明治45年以来100年にわたって培ってきた技術から創り出された「独特の堅さと風味」が当社の「いか煎餅」の持ち味ですので、これを多くのお客様に是非味わっていただきたいと思います。

|