弱含みに推移する県内景況

６月の実績調査結果（全業種）
　
　業界全体をみると、ここ１年、ほぼ緩やかな回復基調で推移してきたものの、３月には消費税引き上げ前の駆け込み需要が、４、５月にはその反動がみられた。 　６月実績では、各指標は上向きに転じたものの、消費税引き上げの影響が残る業種もあり、弱含みに推移している。
　生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収1,043企業（有効回収率63.2％）中、16.3％と前月調査の14.1％を2.2ポイント上回った。また、減少企業比率も38.7％と前月調査の40.8％を2.1ポイント下回ったことから、指標は再び上向いた。
　また、収益も増加企業比率が10.5％と前月調査の 8.9％を1.6ポイント上回った。減少企業比率も42.3％と前月調査の43.7％を1.4ポイント下回ったことから、指標はここでも再び上向いた。
　資金繰りは好転6.0％（前月調査5.3％）、悪化28.9％（同29.3％）となっている。
　７〜９月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは15.3％と当月実績を1.0ポイント下回っている。一方、減少予測企業比率は36.2％と当月実績を2.5ポイント下回っているため、予測通りならば指標は上向くことになる。
　 また、収益予測でも増加10.2％（当月実績比0.3ポイント低下）、減少38.9％（同3.4ポイント低下）と指標は上向くことになる。
　資金繰り予測は好転6.3％（同0.3ポイント上昇）、悪化28.9％（当月実績と同値）となっている。
　このように、先行き見通しについては、厳しい状況の中にも、回復の兆しがみられる。
　

1. ＤＩとは、増加（好転）企業割合から減少（悪化）企業割合を減らした数値である。（増減は前年同月比）
2. ６月までは実績値で７〜９月は予測値である。
3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降３ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

●業種別の調査結果を見たい方はここをクリック