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 「お客様の声が宝」真面目な商品造りに注力 


 

 佐々木 茂(ささき しげる)
[株式会社佐幸本店 専務取締役]
 昭和23年生  久慈市出身  勤続30年
 
株式会社佐幸本店 会社概要
所在地 久慈市小久慈町2-2-15
TEL 0194(53)3121
FAX 0194(53)3700 
社 長 佐々木 明
資本金 1,000万円
従業員 39名
売上高 11億8千円 (平成8年9月期)
創  業 昭和12年1月
事業内容 清涼飲料製造業

 
1510.gif (229 バイト) 今年で創業して60年目を迎えられるんですね。
佐々木: はい、昭和12年に現会長である父が青森県名川町から久慈にきて、醤油や味噌を自転車にのせ久慈と近郊の町村で販売し始めてから60年がたちます。その間、父は戦災や2回の大火に遭いながらも、塩、酢、漬け物、サイダーなどの飲食料品の製造にこだわって事業を続けてきました。サイダーの製造は今でも続けています。
 
1510.gif (229 バイト) その間、現会長が信念をもって清涼飲料水造りをしてきたんですね。
佐々木: 父は独自の信念と勘に基づく成算をもってサイダー等の清涼飲料水造りをしてきました。その集大成とも言うべきものが、昭和46年から製造を開始した「山のきぶどう」です。この製造開始と同時に、久慈市内で直営の「山ぶどう農園」の造成を始めたのは、大した決断力と先見力だと思います。
 
1510.gif (229 バイト) 「山のきぶどう」は県のふるさと認証食品の第1号ですね。
佐々木: はい、県が平成3年に「ふるさと食品認証事業」を始めた時、名誉ある第1号として認証されました。当時健康食品ブームの背景もありましたが、県から「まがいものでない」とのお墨付きを頂戴し、その後の売上増加の追い風になりました。
 
1510.gif (229 バイト) 「山のきぶどう」の新エリアでの販売は別会社ですが、そうした理由は。
佐々木: 平成元年から紫波町の葡萄の栽培農家と山葡萄の契約栽培を始め、原料の確保の目処がたちましたので、将来的には生産能力が飛躍的に向上します。しかし、県内と青森、秋田、一部関東方面の固定客主体では、売上げの増加も年間5パーセント程度しか見込めませんので、宮城県を中心とした南東北3県を商圏にするため販売会社を作りました。当面は、病院の売店に的を絞って販路を開拓をしています。
 
1510.gif (229 バイト) 新商品開発、抱負などは。
佐々木: 去年「みつ入きぶどう」を新商品として発売しましたので、当面の予定はありませんが、現在は数年後を目標に山のきぶどうをベースとした久慈にこだわった新商品を開発中です。宝が隠されているお客様の声を現場の担当者から引き出すことが、経営者の仕事であるとの考えから、お客様と直接接している現場の担当者の意見を尊重して商品開発に取り組んでいます。
 抱負としては、個人のお客様を増やし、現在6億円の山のきぶどうの売上を10億円にのせたいです。そのためには会員制度みたいなものも必要かと考えています。それと、現在取締役の社長の長男が将来代表者になった時、会社が円滑に回転するためのレールづくりが私の仕事だと考えています。
 
1510.gif (229 バイト) お忙しいでしょうが、ご趣味は。
佐々木: 40才を過ぎてから始めたましたが、近くの川の源流にいって釣り糸を垂れています。川を流れる目印を眺めているうちに、知らず知らず無心になれるのが最高です。去年は北海道の源流にも行きました。

 

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