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 付加価値の高い製品づくりで流通革命に挑戦 


 

山内 秀彦(やまうち ひでひこ)
[株式会社山内製材所 専務取締役]
昭和17年生  岩泉町出身  勤続23年
 
株式会社山内製材所 会社概要
住所 宮古市実田1−5−13
TEL 0193(62)4534
FAX 0193(63)1957 
社 長 山内 勝利
資本金 1,000万円
従業員 21人
売上高 6億8,300万円 (平成8年3月期)
設  立 昭和49年2月
事業内容 建築構造材プレカット業

 
1510.gif (229 バイト) 創業が昭和20年4月と、業歴は長いですね。
山内: はい、私の義父が昭和20年に創業しました。戦後間もなくは鉄道用の枕木などの生産が中心だったようです。その後、宮古港に外材が入ってくるということで、外材の製材主体の工場に移行しました。
 
1510.gif (229 バイト) この1年間ほど製材業界は好調のようですね。
山内: そうですね、名称から皆さんは当社を製材業と思われますが、当社は製材品そのものを原料とする建築構造材のプレカット製品ですので、全く違う業種です。しかし、製材業が好調であるように住宅関連業種の当社も非常に多忙です。去年の7月から24時間稼働しており、3月までは続きます。お陰様で収益の方もともなった忙しさですので、ありがたいと思ってます。
 
1510.gif (229 バイト) 平成6年6月、県内最初のリストラ支援法の認定企業になりましたね。
山内: はい、当時外材の供給先であるマレーシアが原木での輸出を禁止したため、原木の手当がつかなくなるということになりその対応を迫られました。そのため、将来を見越して当社の長期戦略を社長以下経営陣で話し合い、建築構造材用のプレカットが有望と判断しました。多額の設備投資が必要になり、その資金調達のため県はじめ関係の方々の指導をいただいたところ、この法律に該当するということで認定をされました。そのため、条件的には非常に恵まれた資金手当ができました。
 
1510.gif (229 バイト) 系列に商事部門の(株)マルマがありますが、別会社にした理由は。
山内: プレカットの売上も急激に伸びたことのほかに、ラワンの製材品の輸入やハウスメーカーの住宅部門も併業していましたので、それらの部門別の営業成績を正確に把握することと、さらにはこれらの販路を拡大する拠点が必要になりマルマを設立しました。
 
1510.gif (229 バイト) 経営は順調な用ですが、将来展望、経営戦略などは。
山内: プレカット自体まだまだ伸びるとは思いますが、長期の展望にたてば関連業種に参入し多角的な経営を目指さなければと考えています。具体的には、ツーバイフォーによる「高気密」「高断熱」「高耐久」な住宅を提供できる会社にしたいと考えています。これについては近々実現する計画で進めています。そのためにはいわゆる「大工さん」ではなく「組立工」の養成にも力を入れなければなりません。常々こんなことを社長や常務とも話し合っています。
 
1510.gif (229 バイト) 専務さんのご経歴などは。
山内: 20代後半までは東京で会社勤めをしていましたが、その後帰って父が経営する建設業や砂利採取業を手伝っていました。20年余り前、この会社の経営者の長女と結婚し、当時から事実上専務の立場にあります。実父の最初の仕事も木炭の製造販売でしたので、「木」に関わりのあるこの仕事ができてよかったと思ってます。

 

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