減速の様相の県内景況

　
１月の実績調査結果（全業種）

　業界全体をみると、各指標を大きく低下させた業種が目立つなど、減速の様相を呈した。
　生産・売上が前年同月に比べて増加したとするところは、調査票回収１，０３６企業（有効回収率６２．８％）中、１７．８％と前月調査の２２．５％を４．７ポイント下回った。また、減少企業比率も３６．７％と前月調査の３１．４％を５．３ポイント上回ったことから、指標は再び下向いた。 　
　また、収益も増加企業比率が１１．５％と前月調査の１５．７％を４．２ポイント下回った。減少企業比率も４１．４％と前月調査の３５．０％を６．４ポイント上回ったことから、指標はここでも再び下向いた。
　資金繰りは好転６．１％（前月調査８．８％）、悪化２７．９％（同２３．８％）となっている。
　２〜４月期の予測についてみると、生産・売上が前年同期を上回るとみているところは１５．５％と当月実績を２．３ポイント下回っている。また、減少予測企業比率も３８．１％と当月実績を１．４ポイント上回っていることから、予測通りならば指標は下向くことになる。
　また、収益予測でも増加９．６％（当月実績比１．９ポイント低下）、減少４２．４％（同１．０ポイント上昇）とここでも指標は下向くことになる。
　資金繰り予測は好転６．２％（同０．１ポイント上昇）、悪化３１．７％（同３．８ポイント上昇）となっている。
　このように、先行き見通しについても、厳しい状況が続くと予測される。
　

1. ＤＩとは、増加（好転）企業割合から減少（悪化）企業割合を減らした数値である。（増減は前年同月比）
2. １月までは実績値で１〜３月、２〜４月は予測値である。
3. 調査時点は原則として各月現在であり、予測値は翌月以降３ヵ月間の見通し結果を集計したものである。
4. 業況に対する総合判断は、各企業が同種産業の業況の状態を判断した結果である。

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【県内の経営動向調査　意見欄より（１月分）】
●円安と外国の賃金上昇また政情不安に加え，人間関係のトラブル等により，国内生産にシフト変更しているメーカーが増えている。恐れずに生産工賃の見直しを求めるべきではないか。（メリヤス製造業）
●当業界は、肉体労働で単純作業でありながら奥深い仕事と思われます。何とかして若年に魅力を感じられる職場にしたいです。その辺が業界内の悩みではないでしょうか。ご意見並びにご指導いただきたいと思っております。（鋳物工業）
●手だてなし。隙間商売しかない。（家電店）