笠寺　徹(かさでら　とおる）様 [株式会社ワイズマン　常務取締役] 昭和３２年生　　二戸市出身　　勤続　９年 　 （株）ワイズマン会社概要 所在地 盛岡市菜園1-12-18東邦生命ビル5F TEL　０１９（６５２）００２８ FAX　０１９（６５２）００２９　 社　長 南舘　伸和 資本金 １億円 従業員 113人 売上高 11億7,000千万円 （平成８年12月期） 設　　立 昭和５８年６月 事業内容 ソフトウェア開発・販売

　
最近本社を二戸から盛岡に移したんですね。
笠寺： そうです、こういう仕事は人材に負うところが大きいですから、より優秀な人材を確保するためにも質・量とも豊富な盛岡に本店を置くことが有利と判断し、以前から盛岡営業所としていたここに去年の１０月に本社を移転しました。
　
遠く福岡県、石川県など全国展開をしていますね。
笠寺： はい、営業品目は自治体や老人ホームなどを顧客対象とする特殊なもので、お客様が全国に点在しています。その結果、どうしても主要都市に拠点を置く必要があります。ですから、そのほかにも近くは仙台や宇都宮に、遠くは広島などにも支店、営業所があります。また、間もなく札幌に支店を開設する予定です。
　
会社の実力でしょうが、極めて多忙のようですね。
笠寺： はい、以前は営業と総務の二つの分野を担当していました。現在は営業担当の役員がいて、総務的な仕事に専念できますので、忙しさも前に比べればだいぶ軽減されました。今はたまたま決算の時期で忙しいですが・・・。
　
その結果、売上も着々と急増していますね。
笠寺： お陰様で売上は順調に伸びています。先ほど申し上げた商品の特性と市場の拡大により、今後も当分の間は対前年比３０％程度の伸びは可能かと思われます。そういうことで、今年は１６億円を目標にしています。
　
常務さんのご経歴などは。
笠寺： 昭和６３年までは二戸市内のある電子部品を製造する会社に勤務していましたが、その頃からパソコンや情報システムの構築などに興味がありました。そのため、よく出入りしていたパソコンショップで現在の社長と出会い、この会社に入ることを勧められました。このような仕事に関心があり、成長産業でもあると思いましたので、思い切って転職しました。
　
ところで、いわゆる西暦２０００年問題については、どう感じていますか。
笠寺： こういう問題があることを知った当初から、開発にあたっては支障が生じないようなシステム作りをしました。また、当社のお客様に関しては、保守契約が結ばれていれば完全に、結ばれていなくても大部分の企業は対応が済んでいると思います。
　
この業界は重要性が一層増してくるでしょうが、貴社の展望は。
笠寺： 現在ＬＡＮは盛岡の本社だけで運用していますが、なるべく早い時期に全国の支店、営業所をネットワーク化し、業務の効率化等を図りたいと考えています。それと、実際のところ労働集約型の業態ですし、人こそが財産ですので、さらに社員の労働条件の改善を図っていきたいと考えています。当面の最大の目標は、売上を増やし、社内体制の強化等をして、平成１３年には株式の店頭公開を計画しています。