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 環境激変の荒波を若い感性で舵取り 


 

関根 篤志(せきねあつし)
[株式会社カネセ関根商店 取締役専務]
昭和34年生  種市町出身  勤続13年
 
(株)カネセ関根商店 会社概要
所在地 種市町第1地割147-5
TEL 0194-67-3111
FAX 0194-67-3457
社 長 関根義男
資本金 1,500万円
従業員 31人
売上高 5億円(平成8年4月期)
設 立 昭和53年5月
事業内容 水産加工業食

 

1510.gif (229 バイト)取締役専務に就任されたのは何時ですか。
関根:平成3年5月です。就任の10数年前に帰郷して他の従業員の人達と同じように現場のあらゆることを経験しました。以前は漁船に乗って世界中を航海していました。できればそのまま続けたかったのですが、特に母が工場で朝から夜遅くまで働いているのを考えるとそうもいきませんでした。
 
1510.gif (229 バイト)景況がこのとおりですし、さらには 業界は特に厳しいようですね。
関根:そのとおりです。当社の主製品であったミールの製造も原料である鰯などが殆ど揚がらず3年前から操業をやめています。そういう環境ですので、今後は、若い感覚での経営が必要ということで、現在は銀行関係のこと以外は全部私と弟に任せてもらっています。工場の方は弟の常務が担当し、私は主に仕入れと営業に専従しています。
 
1510.gif (229 バイト)新規取引先の開拓など営業では苦労されたようですね。
関根:はい、ミールが中心の会社でしたので最初のころはこれといった製品もなく、東京や北海道の新規のお客さまにお願いにいっても相手にされませんでした。今ではしめ鯖やイクラなどそれなりに自慢のできる製品がありますし、営業のコツも勉強させてもらいましたのでだいぶ楽になりました。
 
1510.gif (229 バイト)そんな中、地域、業界のリーダーとしても頑張っているようですね。
関根:そんなことはないですが、以前から久慈地域青年水産加工研究会に所属していまして、平成6年には県の青年水産加工協議会の会長を引き受けました。この時、県の補助金を頂戴し「醤油イクラ」の製品化を研究しました。これは、商品として成功し、今ではこの地域の業界に貢献しています。このような協議会に入っていますと、同業の若い経営者と交流ができ、刺激されてありがたいです。確かに景況も業界も厳しいのですが、参加の方々と話し合っていますとまだまだ頑張れば頑張りがいがあるなと感じます。
 
1510.gif (229 バイト)次期社長としての抱負、夢は。
関根:抱負、夢というには現実的過ぎますが、当社のような業種の場合、安定的な経営をするために大事なことは、同業他社に太刀打ちできる、お取引先に喜んでもらえる製品を持つことですので、しめ鯖などだけではなく地元の利をいかした付加価値の高い製品を開発したいです。また、現在の役員は社長以下全員が身内なのですが、従業員に優秀な方もいますし、励みにもなるかと思いますので、そういう方を役員に登用していきたいと考えています。そのためには、従業員教育にも力を注がなければと思います。
 
1510.gif (229 バイト)お忙しいでしょうが、趣味などは。
関根:今は仕事も楽しく、若い頃はだいぶ遊びましたので、これといった趣味はありません。強いてあげれば、たまに暇になったときに子供相手に遊ぶことくらいでしょうか。決して仕事熱中人間ではないんですが・・・。

 

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