柳田 弘文(やなぎだ ひろぶみ)様
[竹内真空被膜株式会社 副社長]
竹内真空被膜(株) 会社概要 |
所在地 |
和賀郡東和町百ノ沢壱区127番1 |
TEL 0198(42)2141 |
社 長 |
濱田 忠行 |
資本金 |
3,600万円 |
従業員 |
65名 |
売上高 |
4億8,000円 (平成7年12用期) |
創 業 |
昭和38年8月 |
事業内容 |
真空蒸着加工による自動車用パックミラー、光学用ミラー、多層膜製品製造、硝子加工 |
|
|
柳田さんは平成6年にいきなり副社長に就任されたんですね。
柳田: はい、それまではこの会社の本社があった船橋市の会議所に勤務しており、先代社長が創業したころからお付き合いがありました。退職を機にこの会社にお世話になっています。会議所時代には立場上相談を受ける側と相談する側の関係で、現在は企業の経営に直接携わっていますが、机上で相談にのっていた時とは大きく異なり、当初は面食らったものでした。
この会社での柳田さんの副社長としての投割は。
柳田: この会社は「研究開発型企業」とか「ベンチャービジネス」という言葉が世の中で流布される以前からそのような内容の企業でした。また、社長は、当初から先代社長の片腕として主に技術畑を歩いてきましたし、現在でもそっちの分野が得意で忙しいので、社長が安心して経営の舵取りを出来るよう、日常の金融機関との関係や内部管理を任せられています。何と言っても当社の神髄は「先進技術」の先取りにありますから。
「先進技術」の話になりましたが、貴社の技術は極めて特異なんですね。
柳田: はい、手前味噌になるんですが、当社の強みは「原材料から完成品を一貫生産できること」です。この工程は大ざっぱにいって「ガラスの型抜き」「曲面加工」そして「真空蒸着」ですが、それぞれの工程に当社固有の特殊な技術があります。特に、真空蒸着の分野では国際的な水準にあると思います。これらの技術をいかし、業種が異なる県内の「元気な企業」と一緒に新製品を開発し商品化しました。これは、消費者ニーズが高級品志向する中にあって、枠を木製にしたバックミラーなんですが、来月には発売予定ですので今から楽しみです。
国際的な水準にある特殊な技術を裏付けに夢は膨らむばかりですね。
柳田: そうですね、当面は木製バックミラーが好評であればと思いますが、近々常務が担当している研究開発部門を独立した組織にして強化を図り、企業間競争に打ち勝つ力を強めたいと考えています。そのため、現在具体的に社長とも相談しているところです。
本県に進出し、根ざした企業として本県の企業に対する印象などは。
柳田: 意外といえば失礼ですし私の勉強不足でしょうが、思った以上に「元気な企業」「やる気のある企業」が多く、同じ中小企業として心強いですね。それで、先ほどの異業種交流での新製品開発という形で結実したわけですが、当社としても今まで以上に地元に貢献できる企業になれればと考えています。
ご立派な体格ですが、何か運動でもなさっているんですか。
柳田: 運動といえるかどうかわかりませんが、高校の頃から登山をしています。以前は垂直に近い壁面を登ったり、槍穂高を中心に3,000m級の山にも登っていましたが、今は軽登山程度です。
|